アンユージュアルNT−ハイオープンの場合
                                       基本解説005号 
  
#1 ウィーク2オープンへの2NTオーバーコールはストロングバランスハンドを示す。大体15〜19HCP。   
   3NTオーバーコールは「やりたい」で、1メジャーオープンに対する3NTオーバーコールと同じような手。   
   つまりソリッドマイナーでオープニングスーツと少なくとももう1スーツにストッパーありの手。     
                      
#2 ストロング2オープン(今はめったにないが)に対しては2NTはアンユージュアル。       
                      
#3 2Cオープンに対する2NTオーバーコールは、レスポンダービッドがあった場合も含めてアンユージュアル。   
   この場合は無論ナチュラルにビッドされたスーツを除く2ローワーとなる。         
                      
#4 3オープンに対しては、3NTは「やりたい」。4NTはアンユージュアルとなる。       
                      
#5 4オープンではダブルとの違いを認識要。ハイレベルになるほどダブルのテイクアウトの度合いは低くなる。   
   ダブラーにはオープニングスーツは止められないが、十分なディフェンシブバリューがある。     
   従ってアドバンサーはダブルメイクが怖くて自分のスーツに逃げることはしない。つまり自分のスーツビッドは「出来る」。 
                      
   例えば、4S−X−P−5C/5Dは逃げではなくマイルドスラムトライ。         
   ダブラーはサポートがあり期待されるミニマムでなければスラムビッドする事になる。       
                      
#6 4Hオープンに対するダブルは、上記に加えSに対するサポートもしくはSコントラクトに耐えられることが必要。   
   4Sオープンの場合はそういう条件はなく特定のスーツのサポートは約束しない。       
                      
#7 4メジャーオープンに対する4NTは従ってテイクアウトで、強いアンユージュアル。4Hオープンならボスマイナーを示す。 
   4Sオープンなら通常3スーターを示すが、DとHの2スーターの時は4NTテイクアウト後に5Dビッドで示す。   
                      
# 以下例題。                    
                      
   S:AJxx       4Hオープンに対してはダブルをかける。Dにルーザーがない場合以外は殆ど落とせる。   
   H:Ax         4HへのダブルにはSがこのくらい強いことが条件の一つ。       
   D:KQJx       この手で4Sオープンされる事は稀だろうが、その時も勿論ペナルティダブルで良い。   
   C:Axx        4メジャーオープンにダブルを掛けてパートナーから5Cが返ってきたらスラムを考えるべき。 
                 もし5Dが返ってきたら5Sでキュービッドしてグランドスラムへの興味を示すべきだ。   
                      
   S:x          2Cオープンには2NT。             
   H:x          2Cオープンにアーティフィシャルレスポンスやナチュラルメジャースーツレスポンスの場合も2NT。 
   D:KQJ9x      どのバルネラビリティでもそれでよい。           
   C:AQJxxx      4Hオープンの場合でも4NTが良い。           
                      
   S:−         4Sオープンに4NTの典型例。             
   H:AQJx       パートナーがどのスーツを選んでも問題ない。         
   D:KQTxx                   
   C:AKxx                   
                        
   S:x          4Sオープンには4NTでテイクアウトする。           
   H:AKQxx      パートナーが5Cビッドしたら5Dに直し、DかHかを選ばせる。       
   D:KQTxxx                   
   C:x                     
                      
HCBL解説シリーズ                                                                            更新日 2001/2/28