1h-2dの見直し(その4)
                                ビッド考察メモ005号

次は1h-2d-2hだが、結構検討数が多くなりそうなので、最後にすると言っていたntについて先に考えてみたい。
まず2/1とは関係なく1nオープンに対するバランスハンドレスポンダーのビッドを見ておこう。
ntは基本的にhcp一筋であるが、バランスハンドを離れるほどhcpからも離れてくる傾向にある。
この為、例えば5枚スーツは1を足すとか、4333は逆に1を引くとか、色々アジャストメントがあるが、基本はhcpである。
1nオープンを15-17hcpとしてレスポンスを纏めると

1n-p   0-7  最大24
  -2n  8-9  インビテーション(レスポンダーミニマムとオープナーマックスで25)
  -3n  10-15  25-32
  -4n  16-17  6nインビテーション(レスポンダーミニマムとオープナーマックスで33)
  -5n  20-21  7nインビテーション(レスポンダーミニマムとオープナーマックスで37)
  -6n  18-19  33-36
  -7n  22-    37-

実践上は恐らく1点ずつ位低いhcpで行われるだろう。

これを基に2/1におけるntビッドを構築する。例として1h-2d-2nを取り上げ、レスポンダーもバランスハンドとする。
2n後の3cから3sは総て使用されているので、3n以上のビッドスペースしかないが、3nをレンジフリーにすることは出来ない。
(3n以上でも4h/4sは使用されている可能性が高い)
従ってスラムサーチする為には、弱くても3nを越えるケースがあることを覚悟しなければならない。
なお、オープナーは12hcp以上、レスポンダーは13hcp以上ある。

1h-2d-2n-3n  13-15
        -4c  16-18
        -4d  19-21
        -4n  22-24
        -7n  25-

以降のビッドは、1nオープンに対するアナロジーから以下のようになる。

1h-2d-2n-3n  13-15
           -p   12-17
           -4n  18-19  6nインビテーション  
           -5n  22-23  7nインビテーション 
           -6n  20-21  
           -7n  24-    

1h-2d-2n-4c  16-18
           -4d   12-14
              -4n   サインオフ
           -4n  15-16  6nインビテーション
           -5n  19-20  7nインビテーション
           -6n  17-18  
           -7n  21-   

すなわち最低28hcpで4nをやることになる可能性があるが、許容範囲内ではないだろうか。 

1h-2d-2n-4d  19-21hcp
           -4n  12-13  6nインビテーション
           -5n  16-17  7nインビテーション(レスポンダーミニマムとオープナーマックスで37)
           -6n  14-15  
           -7n  18-    

1h-2d-2n-4n  22-24hcp
           -5n  13-14  7nインビテーション(レスポンダーミニマムとオープナーマックスで37)
           -6n  12
           -7n  15-

他にもntシーケンスが多々あるが、同じロジックにて個別に設定が可能となるだろう。
この一連のシーケンスをレスポンダーのntパターン<3nrp>としてパターン化しておく。

なお、シーケンスによっては3sが使われていないケースも有り、その場合のntパターンとしては3sも使える。
これが可能な場合は弱い手での4nコントラクトも回避できる。これを<3srp>としてパターン化する。

1h-2d-2n-3s  13-15
        -3n  16-18
        -4c  19-21
        -4n  22-24
        -7n  25-

2013.11.27 <3srp>の追記
2013.11.26 作成