パターンビッドの整理
                                ビッド考察メモ009号

検討の過程で紆余曲折があったので、ここで一度パターンビッドについて纏めておく。
無論1M-2m後のビッドを対象とする。

(1) 3Mによるスラミッシュビッド後のパターン
   このパターンでは総ての組み合わせで総てのサイドスーツコントロール確認が出来る。

   3ssp:sスーツの場合    3hsp:hスーツの場合


(2) dスーツのスラミッシュビッド
   mスーツの場合は、オープニングMのコントロールは仮定する。また原則的にはメジャースーツには既に興味がない場合を想定する。

   3dfp:3dでdのフィットを示す場合   3hdfp:3hでdのフィットを示す場合

   ビッドスペースの関係でこの両者は同じビッドになる。つまりdのフィットは3hで確認できれば十分であることを示している。
   従って下記のように、3dでdの枚数を示すことが出来れば、その後のビッドはスラムトライまでフルカバーすることが出来る。

   3dnfp:3dでdの枚数を保証する場合

   これにより、3dでdのフィットが示せる場合であっても3dを使わずに3hをそれに当て、3dを別の意味に使用することも可能になる。

(3) cスーツのスラミッシュビッド
   cスーツの場合も前提条件は同様である。

   3cfp:3cでcのフィットを示す場合   3dcfp:3dでcのフィットを示す場合

   dの場合と違いこの両者は同じにならない。3cfpは完備しているが3dcfpは一部のコントロール確認を諦めることになる。
   しかしながら下記のように3cでcの枚数だけを示し、その後3dでcフィットだけを示すのではなく、
   3d/3hでフィットと強さを分離して示すことが出来ればやはりフルカバーできる。
   
   3cnfp:3cでcの枚数を保証する場合

   3dcfpで若干制限がある事がdスーツの場合より不利になるが、逆に3hcfpでもコントロール確認対象を減らすことで成立できる有利点もある。

   3hcfp:3hでcのフィットを示す場合

(4) 55mの場合のスラミッシュビッド
   3cでdcの55が示される場合があり、その倍は両マイナーでのスラムトライができる。

   3cbmp:3cでc/dの55を示す場合

(5) スーツフィットのない場合
   スーツフィットがない場合にはntをサーチするが、3の台まではスーツフィットに使用するため、最初のビッドが3nになる可能性が高い。
   点数レンジを3点刻みで設定し、33点で6n、37点で7nを基準にビッドを組み立てる。
   2/1において、レスポンダーは13点〜、オープナーは12点〜として設定する。

   3npo:オープナーの場合    3npr:レスポンダーの場合

   点数の評価は、hcpをベースにディストリ等による評価を適当に取り入れる必要がある。
   なお、オープナーの場合には、レスポンダーマイナーが単独で切り札に出来る場合が含まれているケースが有り、その場合にはマイナースーツスラムトライも可能とした。
   又、ビッドの経緯によっては既に3sが空いているケースが多く、その場合には3sからntパターンビッドを開始することができる。

   3snpo:オープナーの場合    3snpr:レスポンダーの場合   

2014.1.25 作成