2/1フェロシアン解説(その1) (1s-2c後のオープナーリビッド) 2/1フェロシアンは、2/1システムの基本的理念(強い場合により低いビッドをしスペースを確保)を、 スラムトライを主眼に適用し、究極のスーツフィットサーチを可能足らしめるビッド体系として考案した。 1s-2cを例として、以下解説を行う。 (1)オープナーリビッド 以下のように2d〜3cまでのビッドで全てのハンドをカバーする。 1s-2c-2d d4+枚 -2h h4+枚 -2s s6+枚 -2n バランスハンド(5332) -3c cフィット(4+枚) 点数は関係なく、枚数のみを表す。優先順位は2d>2h>2s>3cであるが、5044の場合のみ3c>2dとする。 その理由は既にcフィットが見つかっているのだからdをビッドする意味がないからである。 2dリビッドオープナーは、sdは54以上(+55/64/65/74)、hは5440を除き3枚以下、cは3枚以下である。 2hリビッドオープナーは、shが54以上(+55/64/65/74)、dは優先順位から3枚以下、cは5404を除き3枚以下である。 2sリビッドオープナーは、sは6/7枚、hdは3枚以下、cは5枚まである。 2nリビッドオープナーは、5332/5323/5233の3種限定となる。 3cリビッドオープナーは、sは5枚、hは3枚以下、dは5044を除き3枚以下、cは4/5枚。 例外なく全てのハンドがどれかに収まるが、s6+枚に関してのみ、 単独で切り札と出来る場合はsに決めてしまう為に次のビッドを用意する。 1s-2c-3s 単独で切り札に出来るsでスラミッシュ(6ルーザーより強いンド) -3n 単独で切り札に出来るsでサインオフ(7ルーザーまで) 単独で切り札に出来る強さとは、7枚以上でtop3のうち2を有する手、又は6枚ならソリッド(top3すべて)とする。 上記のサインオフビッドは3nではなく4sを用いるのが常であるが、フェロシアンではレスポンダーが相当強い場合(5ルーザー以下)に、 コントロール確認をした上でアスキングビッドが出来るように3nを採用する。 (通常3nで表す強いバランスハンドは2nをフルレンジと扱うことで処理できることからこのスペースを活用できる) 1s-2c-3n 4sへのサインオフ(〜7L) -4c コントロールキュービッド(5L〜) -4d コントロールキュービッド(5L〜) -4h コントロールキュービッド(5L〜) -4s サインオフ(〜6L) -4n rkc(5L〜) スラミッシュの場合も同様に全てのコントロール確認が出来る。 1s-2c-3s -3n 4sへのサインオフ(〜7L) *この後は上記と同じ -4c コントロールキュービッド(6L〜) -4d コントロールキュービッド(6L〜) -4h コントロールキュービッド(6L〜) -4s 【使用しない】 -4n rkc(6L〜) これは3ssp(3sスラミッシュパターン)及び3nsop(3nsサインオフパターン)としてパターン化ビッドとしておく。 2014.3.22 作成