2/1フェロシアン解説(その11)
                                (1s-2c以外のビッドその1)

1s-2c以外の1s-2d/1h-2c/1h-2dに関してまとめて解説を加えることにする。
基本的な考え方は1s-2cに順ずるが、差異を中心に検討する。

(1)オープナーリビッド ←右クリックで表示してください

1s-2cと最も大きく変わるのは、1h-2d-3dがd3枚からになることである。
これは、レスポンダーのdが5枚であることを意味するが、実際上は4枚の場合もある。
しかしながら、レスポンダーのdが4枚であ	る場合は、hが必ず3枚ある。
d4枚h2枚ならsとcで7枚あることになり、どちらかが4枚あるからである。

これによりオープナーの2nリビッドが<3523>のみになる為、その後の展開が変わる。

(2)1M-2m-2n ←右クリックで表示してください

1h-2d後が大きく変わる以外に注意すべきは、1s-2dにおいては3cがcではなくdを示す事。
他は概ね1s-2cから類推出来る。

(3)1M-2d-3c

次に大きく変わるのは、2dレスポンス後のアナザマイナーリビッドが3の台になる事。
ビッドスペースがなくフィットが見つけられないケースが増える。特に1h-2d-3cが顕著である。

1s-2d-3c c4+枚
        -3d d6枚
        -3h cフィット(4枚)
        -3s  sフィット(3枚)のスラミッシュ
        -3n ntパターン
        -4s sフィット(3枚)のサインオフ

3d後は、h35フィットを諦めるほかc53/c62フィットは見つけられない。又3n後もd35/c53/c62は見つからない。
更にcフィットは3hでしか示すことが出来ない為、スラムトライのアプローチではhのコントロールしか確認できない。

1s-2d-3c-3h cフィットを確認
           -3s スラミッシュ(6LTC〜)
              -3n  サインオフ(〜7LTC)
              -4c キュービット(hコントロールなし、6LTC〜)
              -4d kbrkc(hコントロールなし、6LTC〜)
           -3n  サインオフ(〜7LTC)
              -4c キュービット(hコントロールなし、5LTC〜)
              -4d kbrkc(hコントロールなし、5LTC〜)
           -4c キュービット(hコントロールなし、5LTC〜)
           -4d kbrkc(hコントロールなし、5LTC〜)

1h-2d-3cの場合は更に3hをhフィットのスラミッシュに使わなければならないので、cフィットを示すのに3sを使う為、
スラミッシュハンドでなければならず、弱い場合はやむなく3nにせざるを得ない。

1h-2d-3c c4+枚
        -3d d6枚
        -3h hフィット(3枚)のスラミッシュ
        -3s  cフィットのスラミッシュ
        -3n ntパターン及びcフィットの弱いハンド
        -4h hフィット(3枚)のサインオフ

3nにcフィットの弱いハンドを含む為、オープナーがいくら強くてもcでのスラムトライが出来ないことになる。
    

2015.1.312 作成

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