■関連解説 
   RKCアスキングビッド(その3)ボイドウッド
                                      ハーディー教解説009号 

RKC検討の最後として、ボイドウッド(エキスクルーシブRKC)について纏める。

#1 RKCアスキングによるスラムトライをする側にボイドスーツがある場合、ボイドスーツのAは無意味なことが多い。
   この為ボイドスーツを除くKCアスキングをするビッドがボイドウッドRKC(VWRKC)。

#2 通常RKCアスキングレベルを超えて且つジャンプしてそのスーツをビッドした場合にVWRKCになる。
   ハーディ教ではスラムトライに関しては全てアスキングで処理するので、このジャンプは条件とはしないこととする。
   すなわちRKCアスキングを経由しないでそれを超えるビッドはすべてボイドウッドとする。
   
   Sスーツの場合は4NTがRKCアスキングビッドになるので、        
    5C Cボイドのボイドウッド        
    5D Dボイドのボイドウッド        
    5H Hボイドのボイドウッド        

   Hスーツの場合、4SがKBRKCアスキングビッドになる場合は
    4N SボイドのVW
    5C CボイドのVW
    5D DボイドのVW

   Dスーツの場合、4HがKBRKCアスキングビッドになる場合は、    
    4S SボイドのVW     
    4N HボイドのVW     
    5C CボイドのVW   
   また、4Dがマイナーウッドになる場合は、  
    4H HボイドのVW   
    4S SボイドのVW   
    4N CボイドのVW 

   Cスーツの場合、4DがKBRKCアスキングになる場合は
    4H HボイドのVW
    4S SボイドのVW
    4N DボイドのVW
   また、4Cがマイナーウッドになる場合は
    4D DボイドのVW
    4H HボイドのVW
    4S SボイドのVW
    
   
#3 ボイドウッドの場合KCは最大4つになるが、アスキング側に最低1KCあるはずなので、回答は3個まででよい。
   このことから回答は2ステップで行うこととする。(これはグラスラトライのためのスペース確保の為)

     第1ステップ 0又は2KC
     第2ステップ 1又は3KC

   この区分けは、RKCアスキングへのボイドショウイングレスポンスと同じなので大きな抵抗はないだろう。
   Qのありなしは基本的にQアスキングビッドをする事にする。


#4 以下、4KC揃った場合のQ/KアスキングについてSスーツの場合を例に検討を進める。
   まず、未知のカードは切り札のQ、サイド2スーツのKであるから、回答に必要ななのは下記5種。

      Qなし
      QあるがKなし
      Qあり1Kあり、これはK2種なので2個必要
      Qありで2Kあり

   7Sと6Sを使うと、アスキングできる最高レベルは5NTと言うことになる。即ち
   
      5NT−6C  Qなし  
         −6D  Qあり、1K(LK)あり
         −6H  Qあり、1K(UK)あり
         −6S  QありKなし
         −7S  Qあり2Kあり

#5 同じくKアスキングの最高レベルは6Cと言うことになる。

      6C−6D  1K(LK)あり
        −6H  1K(UK)あり
        −6S  Kなし
        −7S  2Kあり

   S以外のスーツの場合は、キックバックの時と同じように一つずつレベルを下げればよい。
   詳細はビッドテーブルに掲載。

#6 QアスキングはKアスキングの1つ下というルールはここでも生きる事になる。
   又、Kアスキングは通常のRKCにおけるKアスキングの1つ上と覚えればよい。

#7 フィットスーツ4種類、それぞれに3種類のボイドスーツで計12種類(+6種類)のうち、
   SフィットのHボイド、とHフィットのDボイド、及びマイナーウッドが成立しない場合における
   DスーツのCボイドCスーツのDボイド、の4ケースは上記でビッドスペースが不足する。

   これは#4のKCアスキングの回答で既にスペースが不足していることに起因しており、
   この場合にはVWRKCに対する最初の回答を、下記のように細分化して処理することにする。

      第1ステップ 0又は2KC
      第2ステップ 1又は3KCでQなし
      第3ステップ 1又は3KCでQあり、1K(LK)あり
      第4ステップ 1又は3KCでQあり、1K(UK)あり
      第5ステップ 1又は3KCでQあり、2Kあり
      第6ステップ 1又は3KCでQあり、サイドKなし

   無論この場合、第2ステップ以降では5の台には止まれないことを承知しておく必要がある。


2007.12.2 全面的に見直しを実施し、新規作成
2008.1.29 スペース不足の4ケースのステップを変更(追加)、Kアスキング、Qアスキングの答えを変更

                                              −以上−